子どもが初めて「お金で失敗した日」のこと

子どもが初めて“お金で失敗した日”のことを、今でもよく覚えています。

その日は、学校の帰りに友だちとコンビニに寄ったらしく、 お小遣いのほとんどを、その場の勢いで使ってしまったようでした。

家に帰ってきた息子は、玄関で靴を脱ぎながら、 どこか落ち着かない様子でした。

「どうしたの」と声をかけると、 しばらく黙ったあと、ぽつりとこう言いました。

「…お金、全部使っちゃった」

その言い方が、なんとも言えず切なくて、 “ああ、これが最初の失敗なんだな”とすぐに分かりました。

 

■ 失敗は、叱るよりも“開く”ほうがいい

お金の失敗は、大人でもつらいものです。 まして子どもなら、なおさら。

だからその日は、叱るのではなく、 “話を開く”ことを意識しました。

「どうして使ったのか」 「そのときどんな気持ちだったのか」 「今はどんな気持ちなのか」

ゆっくり聞いていくと、 息子は少しずつ言葉を取り戻していきました。

「友だちが買ってて、ぼくも欲しくなった」 「でも、帰り道で後悔した」 「来週ほしいものがあったのに、買えなくなった」

その言葉を聞いたとき、 “この経験は、きっと彼の財産になる”と感じました。

 

■ 失敗は、最高の教材になる

お金の教育というと、 どうしても「正しい使い方」を教えたくなります。

でも実際には、 失敗のほうが、子どもに深く残るんですよね。

その日の夜、息子は自分からこう言いました。

「次からは、すぐに使わないようにする」

この一言が出た時点で、 もう十分すぎるほど学んでいるのだと思います。

 

■ 親ができるのは“安全な失敗の場”をつくること

子どもが小さいうちの失敗は、 金額も小さく、傷も浅い。

だからこそ、 「安全に失敗できる環境」 をつくることが、 親にできる最大のサポートだと感じています。

お金の失敗は、避けるものではなく、 むしろ“経験しておくべきもの”。

その積み重ねが、 将来の大きな判断力につながっていきます。

 

■ もし同じような経験があれば…

子どもがお金で失敗したとき、 親としてどう向き合うかは、とても大切なテーマです。今回の話が、 どこかの家庭のヒントになれば嬉しいです。

 

そして、 家庭でのお金の会話をどう始めるか、どう続けるか そんなテーマについては、拙著でも丁寧に書いています。

興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。すでに読んでいただいた方はありがとうございました。★だけでも結構ですので感想お聞かせいただければ幸いです。

 

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